「好き」を突き詰めることが、自分らしい働き方につながる
- FROGS Corp
- 11月26日
- 読了時間: 7分
医療、不動産など幅広い分野で事業を展開する株式会社麻生。その中でグループ全体のデータを扱い、海外事業やM&Aにも関わるのが「外事・統計部」です。
今回は、7年間にわたり麻生グループでキャリアを重ねてきた眞壁慶英さんにお話を伺いました。
部署をまたいで挑戦を続けてきた眞壁さんが語る、“好き”を大切にしたキャリアの築き方とは。
幅広い経験を通じて見えてきた、自分らしいキャリアの形
―― まず初めに、自己紹介をお願いします。
株式会社麻生に入社して7年目になります。眞壁慶英と申します。
現在は外事・統計部に所属しています。
入社後は3つの部署を経験してきました。最初は医療事業開発部で、グループがM&Aした病院の経営に関するモニタリング業務を担当しました。
その後、飯塚病院の経営企画部署にあたる「企画管理課」へ異動し、経営分析や数値管理を行っていました。
そして現在の外事・統計部では、海外子会社の管理やM&Aの推進、グループ各社への分析支援などを担当しています。
「自分を受け入れてくれる環境」で選んだ会社
―― 眞壁さんが麻生へ入社したきっかけを教えてください。
大学時代に株式会社麻生の医療コンサルティングのインターンに参加したことがきっかけで、麻生のことについて知りました。
当時、就職活動では「自分をありのまま受け入れてくれる会社」を探していました。
麻生グループは業種が幅広く、いろんな挑戦ができること、そして面接で自分の話を真剣に聞いてもらえたことが印象に残りました。
「ここなら、自分の強みを活かして成長できる」と感じて入社を決めました。
変化に富んだ日々。海外子会社からM&A支援まで
―― 今の部署(外事・統計部)では、どんな仕事をしているんですか?
業務は大きく3つあります。
まず「外事」では、海外子会社の管理です。私はシンガポールの子会社を担当していて、監査対応や税務申告、当局対応などを英語で行っています。
次に「中ポツ」と呼ばれる業務領域では、M&Aの検討やデューデリジェンス(事業分析)を進めています。
そして「統計」では、グループ会社に対してデータ分析を活かした情報提供や改善提案を行っています。
―― とても忙しそうな部署ですが、日々の仕事のルーティンなどは決まっているんですか?
実は、あまりルーティン化されていません。
時期によって業務内容が大きく変わります。外事業務であるシンガポールの子会社の監査対応の時期はそれが中心になりますし、M&A案件が動いている時はそれにかかりきりになります。
日によって業務の優先順位が変わるので、スケジュール管理はかなり意識していますね。
医療現場で学んだ“伝える力”が、今の自分を支えている
―― 医療部門から今の部署に異動して、どんなスキルが活きていますか?
医療事業開発部では膨大なデータを扱うので、Excelでのデータ処理スキルは自然と身につきました。
また、外部の病院職員の方とのやりとりも多かったので、ビジネスマナーや相手に配慮する姿勢も学びました。
飯塚病院の企画管理課では、医師や看護師といった専門職の方々に対して、
「どうすれば納得してもらえる説明ができるか」を常に考えていたので、数字だけでなく、相手の立場を理解して伝える力は、今の業務にも大きく生きています。

“楽しむ工夫”が、仕事を前向きに変える
―― 仕事で意識していることや、モットーのようなものはありますか?
まずはゴールを決めて取り組むことです。
そして何より、どんな仕事も「楽しむこと」を大事にしています。
どうしたら自分がその業務に興味を持てるかを考えながら取り組むようにしていますね。
自分の強みを活かせる場面を見つけたり、成果が出た時の達成感をイメージしたりして、前向きに工夫しています。
―― どんな仕事でも楽しみを見つけて取り組まれているのが素敵ですね。特に「やってて良かった」と思う瞬間ってどんな時ですか?
現場の方々が自分の提案を喜んで受け入れてくれた時です。
自分の中で立てた仮説が当たって、結果として形になる瞬間が一番嬉しいですね。
数字の裏にある現場の課題を読み解いて、それをデータで解決できた時の手応えは大きいです。
―― これまでのお話を聞いていると、楽しむだけでなく、大きな案件やM&A業務などプレッシャーを感じる場面も多そうですね。
そうですね。タイムラインが短く、情報の精度が求められることも多いです。
その中で、一発で通るように情報を整理して提案するのは大変ですが、
終わった後に「ここまでできた」と振り返ると、自分の成長を実感できます。
部署内でもフィードバックをもらいながら、どう改善するかを考えることを大切にしています。
趣味と仕事をつなぐ
―― 趣味の話になりますが、カードゲームの大会にも出場されていると伺いました。
はい(笑)。学生の頃から続けていて、世界大会にも出たことがあります。
デッキ(構築)や戦略を考えるのが好きで、それが仕事にも通じていると感じます。
分析もゲームも共通していて、「どうすれば勝てるか」「どう改善できるか」を考えることが大事なんですよね。
最近では、地域の小学校で子どもたちにカードゲームを教える活動もしています。
年齢や立場を超えて交流できるコミュニティづくりが楽しくて、学びの場にもなっています。
―― その活動が仕事や地域とのつながりにも広がっているんですね。
そうですね。カードゲームを通していろんな人と出会えるのは、自分にとっても財産です。
麻生グループの社員の中にも、医師や先生など、いろんな職種の方と一緒に楽しむことがあります。
公式な会社の部活動ではないですが、そういう交流の場が社内コミュニケーションのきっかけにもなっています。

―― 今後のキャリアについて、どんな挑戦を考えていますか?
実は、10月から私の好きや経験を活かせる関連会社へ出向することになっています。
これまで培ってきた分析力や企画の経験を、新しい環境でどう活かせるか挑戦したいです。
自分の「好き」な分野と仕事が重なる部分もあるので、ワクワクしています。
「この人が来て良かった」と思ってもらえるような成果を出向先で出していきたいです。
“地域の中で好きなことを通じて学びが生まれる”ような環境づくりを
―― LEAP DAYのテーマには、「協力して育む」という意味を込めた“協育”というコンセプトがあります。民間企業や行政、地域が一緒になって人を育てていく、という考え方なのですが、教育や地域との関わりの面で、眞壁さん自身が大切にしていることや、今後実現したいことはありますか?
そうですね。少し会社の話からは離れるかもしれませんが、
私自身、地元の飯塚市でカードゲームのイベントを開催してきた経験があります。
福岡市内周辺と比較すると人口も、観光客も少ない地域なんですが、
人が集まるきっかけを飯塚市の施設でつくりたいと思ったのが始まりでした。
小学生から大人まで幅広い世代が交流できるイベントになっていて、
「地域の中で世代を超えてつながる場づくり」ができているのが嬉しいですね。
今後は、新たな人のつながりや地域の団体・人々とも協力しながら、
より地域を盛り上げられるようなイベント・仕組みを作っていきたいと考えています。
観光資源が多くない地域だからこそ、人が集まるきっかけを自分たちでつくることが大切だと感じています。
“好きなことを通じて地域の人々が一つになっていく”ような環境づくりを、これからも続けていけたらいいなと思っています。
最後に
今回は、株式会社麻生の眞壁慶英さんのインタビュー記事でした。
眞壁さんの言葉には、仕事を「楽しむ」ことへの真っ直ぐな姿勢がありました。
どんな業務でも自分なりの工夫を見つけ、前向きに取り組む姿勢は、これから社会に出ていく学生にとって大きなヒントになるはずです。
“好き”を突き詰めることが、結果的に自分らしい働き方につながる。
そんな眞壁さんの姿勢が、多くの人の背中を押してくれます。
あなたの挑戦も、ここからはじまる。
LEAP DAYは「未来をつくる人づくり」をテーマに、企業・行政・教育・地域が交わりながら次世代を育てる学びと出会いのフェスティバルです。
挑戦する人、支える人、そして未来をともに描く人たちが集うLEAP DAY。ぜひ会場で、あなたの“次の一歩”を見つけてください。







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